ブンデスレポート

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簡易レポート ヴォルフスブルクVSケルン


やっと泥沼街道を抜け出しましたね。ケルンがウィンターブレイク前最後の試合で今季ブンデス初勝利を飾りました。両チームとも良いパフォーマンスを発揮できていないですが、ヴォルフスブルクもケルンも言わずもがな名門ですしボトムハーフにいるべきでないチームだと思います。

正直なことを言うと、ケルンがここまで良いとは予想してませんでした。というのもレポートという形でやらせてもらってますが今季あまり両チームの試合を見てなかったので、どういうコンディションでどういうパフォーマンスを披露しているのか把握してなかったので。そのため簡易レポートと題させてもらっているように少し表面的なレポートをしていきます。

 

まずは両チームのフォーメーションです。


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序盤はヴォルフスブルクがボールを持って、ケルンが4-4-2でブロックを作る形でした。ケルンもしっかりとオーガナイズされてましたしヴォルフスブルクも少し手詰まりな印象はありましたね。

 

ヴォルフスブルクは序盤の方は特にビルドアップの際ギラヴォギがCBの間に降りて3-3-2-2の形でビルドアップをしていたように思います。今季序盤のマンCの形をイメージしてもらえたらと思います。



ワンアンカーにゲアハルトで2トップ2シャドーの形でしたが、あまり効果的ではなかった。ケルンは2トップは前線から無理には行かず(ヴォルフスブルクの陣形が乱れていたり、敵陣深くのスローインゴールキックの局面ではコンパクトにしていたが)全体が間延びしないようにうまく組織されていました。そのためヴォルフスブルクは後ろ3枚にして数的優位を保とうとしたと思うのですが、ケルンがそもそも前から来なかったため効果的ではなかった。そのため前半の途中から終盤にかけて以降はヴォルフスブルクも2CBでビルドアップして少し下がり目にギラヴォギ、少し前方にゲアハルトという形に変えてました。

 

一方のケルンは狙いがかなりはっきりしていました。解説のミムラさんもおっしゃっていましたがサイドチェンジが効果的でした。特にヨイッチのサイドに展開していくつかチャンスを作ってましたし、それが結果的に決勝点にも繋がりました。

 

それとケルンの前線は本職のFWがいないせいかかなり流動的でした。クユンターがサイドに流れたり、ヨイッチ、フューリッヒが中央に流れてヴォルフスブルクの守備を混乱させていましたね。ヴォルフスブルクも守備時はディダビが前目に出て4-4-2でブロックを作っていましたが、あまりコンパクトにできてなかった印象があります。結構の頻度でヨイッチとフューリッヒがハーフスペースでボールを受けていました。特に初先発のフューリッヒには驚かされましたね。ボールの受け方も上手でドリブルもうまいですし期待できますね。

 

この試合では内容的にもケルンが勝者に相応しかったと思います。チャンスクリエイトもケルンのほうが多い印象がありましたし、守備も安定してました。後半の終盤にかけてヴォルフスブルクがいくつかチャンスを作っていましたが、ヴォルフスブルクはあのような形を序盤から見せたいですね。後半の中央を崩したシーンがあったのですが、マリが2ライン間のギャップでパスを受けてチャンスを作りました。この試合で多分あのような形でパスを受けたのは少なかったと思います。その時の崩しはゲアハルトが最終ラインの近くまで降りてきて、4対2の形でスムーズにケルンの前線をはがしました。そしてゲアハルトがそのまま運んでケルンのCMを引き付けてマリが間で受けるという流れでした。

 

ヴォルフスブルクはこの前線2枚をスムーズに剥がしたシーンがほぼなかった。大体サイド経由でそれが悪いわけではないがケルンとしては守りやすかった。ヴォルフスブルクの2CB+ギラヴォギはパスは繋いでいたが、良い形で2枚を剥がして展開する形がなかった。以下はこの試合のパス総数のトップ3だがなんとこの三人が独占していた。


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もっと2CBがドリブルで持ち運ぶ動きとかがあってもいいと思う。なんせギラヴォギを含めて3枚いるわけだし数的優位は保てているのだから、もっとスムーズに運ぶシーンが多ければ大分変わるのではないだろうか。

 

2チームとも良い選手が多いしELやCL争いに絡んで欲しい。ウィンターブレイク中にどうチームを修正して向上させていくのか、非常に楽しみである。